1、はじめに
3月11~12日、チェルノブイリ法日本版の学習会を兵庫県市川町でやりました。生まれて初めて、脚本家橋本忍の生地(鶴居)の播州平野に足を踏み入れた。
最寄の下車駅「甘地」
2、今回の呼びかけ文とプログラム
今回の学習会を企画されたのは市川町の光円寺の後藤由美子さん。彼女からの熱心なご依頼で、3回にわたって学習会・交流会をやることになりました。以下が、その呼びかけ文とプログラムです(PDF>こちら)。
(1)、1日目の午後
最初の11日午後は、主に浄土真宗の信徒さんたちを相手の学習会。信徒さんたちを前にした日本版の学習会は生まれて初めてのことなので、果して出来るんだろうか、どうしたらよいかと正直戸惑いました。後藤さんからあらかじめ「法と仏教をつなげる試み」といったレジメを渡されたのですが、仏教の素養がまるっきりない私にはチンプンカンプンで、急遽、以前からその行動に強い共感を抱いていた蓮如の御文の解説などを手にしたものの日本版とのつながりはぜんぜんピンと来ず、結局、自分が311直後に突然、ユダヤ教徒になってもいいと思った体験(旧約聖書のモーセ、エレミアなどの預言者たちの書やマックス・ヴェーバーの「神義論」に惹かれた体験)に立ち返って語るしかないと思い、その結果、日本版の学習会で初めて311後の私個人の宗教的な体験を語ることになりました。
とはいっても、いきなり宗教的体験を話すのも何ともはばかれて、最初は自身の家族について話すことにしました。それが、
父よ母よ--人権のない世界の住民と人権の世界の住民を分け隔てるもの--
でした(以下のプレゼン資料>PDF参照)。
(2)、1日目の夕方
「人間の尊厳が守られる社会を実現するために」という題で、山田悦子さんから提言をしてもらい、それについて活発な意見交換をしました。
(3)、2日目
それと同時に、2日目の「チェルノブイリ法日本版条例案について」も、これまでのような説明ではない、もっと参加者の人たちの胸にストーンと落ちるような話をすること、これが昨秋からずっと思案していた懸案事項だった(そのささやかな試みが昨年10月の埼玉でのミニ学習会>報告はこちら)。しかし、法律の具体論を一般市民の心にストーンと落ちるように話すのは言うは易き、行い難しの難問で、今回も直前まで難航した。
その時、思い詰めていた私の目の前に現れたのは自然農法の福岡正信の「わら一本の革命」だった。彼の粘土団子の話は私の心にストーンと落ちた。そうだ、これだ、日本版の具体論も「粘土団子」のように説明できたら、きっと、聞いた人たちの胸にストーンと落ちるにちがいないと。では、日本版にとって「粘土団子」は何なんだろうか?そう思って見渡したところ、日本版にはそんな「粘土団子」みたいなアイデアはころがっていなかった……と思って、思案していたら、ふとブックレットにコラムとして書かれた、市民自らの手で原発事故後の放射能汚染マップを作成する「市民放射能測定システム」が頭に浮かび、ひょっとしてこれが「粘土団子」に相当するんじゃないかと。そう直感したので、翌日、思い切って、これを学習会の場で「粘土団子」みたいに、参加者めがけて投げた。
……そしたら、
「面白い」「やってみたい!」
と思いがけないほどの反響が返ってきて、投げた本人がビックリするほど。学習会でこれほどビビッドにリアクションが返って来たのはこれが初めてだった。これはオープンな性格の関西のせいなのか、それとも取り上げたテーマのせいなのか。ともあれ、これは画期的な出来事だった。
そして、そこからさらに、もう1つの「粘土団子」を思いつくことになり、それが「日本各地の自治体レベルで実施する子どもたちの甲状腺検査」プロジェクト(その詳細>こちら)。これも聞いた人から「それはいい」とビビッドにリアクションが返って来ました。
これまで体験したことがないような、珍しい、貴重な体験にめぐり会えた市川町での学習会でした。
以下、それらの動画、プレゼン資料。
2、1日目の学習会
◆動画その1
講師柳原敏夫の話
◆動画その2
・日本版の会の協同代表岡田俊子のお話。
・講師柳原敏夫のその1の続き。
・会場の参加者とのQ&A
◆プレゼン資料 PDF>こちら
3、2日目の学習会
◆動画その1
講師柳原敏夫の話
・避難者追い出し裁判の報告
・チェルノブイリ法日本版の具体的な話
◆動画その2
講師柳原敏夫の話
・チェルノブイリ法日本版の具体的な話の続き
とりわけ「生成法:について
・参加者とのQ&A
◆プレゼン資料 PDF>こちら